2011年に横田基地に飛来した軍用機のランキングです。横田基地常駐機や民間機のチャーター便は含みません。
私なりに集めたデータを集計したもので、実際はもっと飛来しているでしょう。しかし、だいたいの傾向はわかると思います。
① C-17 211
② KC-135 61
③ KC-10 53
④ F/A18 47
⑤ UC-35D 34
⑥ MC-130 31
⑦ C-5 26
⑧ UC-12 23
⑨ HH-60 22
⑩ F-16 21
C-17のトップは2010年同様です。このうち35%がアラスカ州エルメンドルフ基地所属、28%がハワイ州ヒッカム基地所属です。アラスカ、ハワイ、韓国も含む太平洋空軍の輸送ハブ基地としての横田基地の役割からでしょう。ただし、2010年よりも7割も離着陸がふえているのは、3月11日の震災のあと、3月20日に、被災して復旧中の仙台空港に大型機として最初に着陸するなどし、沖縄からの救援物資や放射線防護服、フォークリフト、高機能車などを沖縄から被災地に運び込む中継基地としての役割も果たしたからです。
2,3位の空中給油機も横田基地の重要な役割を物語っています。
4位のF/A-18は2010年は78回の飛来で4割ほど減っています。ほとんどが海兵隊のもので、岩国基地所属あるいはローテーション配備で本国の海兵隊基地や海軍基地から岩国に来ているものです。暮れには海軍厚木基地のスーパーホーネットが来て、1時間半ほどで帰りましたが、海兵隊のホーネットはだいたい一泊二日です。六本木あたりで幹部の懇親をしているのではとの話がありますが、真偽のほどはわかりません。
5位のUC-35Dは海兵隊・普天間所属です。だいたい、来て30分~1時間ほどで出て行ってしまうので、もっと多いのかもしれません。
6位のMC-130は例年沖縄から台風避難で来ることが多いのですが、昨年は3月16日に被災した仙台空港へ固定翼機で最初の着陸をはたし、被災地への物資の輸送や、9位に入っているHH-60G(レスキューヘリ)への空中給油を行っていました。
7位のC-5ギャラクシーは、米軍では最大の輸送機ですが、燃費もわるくあまり使われなくなったようです。独特のエンジン音で、自宅にいてもわかります。
8位のUC-12は海軍・嘉手納からと海兵隊・岩国からがあります。
9位のHH-60Gは空軍・嘉手納からで3月13日から毎日のように仙台あたりに出かけていました。
10位のF-16は主に三沢ですが、震災の影響か前年より減りました。
自衛隊機は、12位以下に、CH-47J , T-4 がいます。今年は航空自衛隊横田基地開設で、自衛隊機は増えるのでしょうか。
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