EA-6Bの事故続
2月8日午後2時頃、米海軍厚木基地近く、大和市の県道あたりに、米海軍原子力空母 ジョージ・ワシントンの艦載機EA-6Bプラウラー(厚木基地所属)の部品が落下した事故について、在日米海軍司令部は10日、事故を起こした電子戦機EA-6Bプラウラーの同型機について「厳密に機体を検査した結果、安全性が確認された」として、11日朝に訓練飛行させると発表。大和市の大木哲市長は「これだけの短期間で、飛行が再開されるのは住民感情からすれば、甚だ遺憾だ」とのコメントを出しました。テレビのニュースを見ていたら、事故の原因究明がされてないとのことです。
地元大和市平和委員会に問い合わせたところ、事故を目撃した人は何人もいて、「バード・ストライク」にまちがいない。あの周辺は鳥が多いところで、「バード・ストライク」を認めると飛行ができなくなるから、認めたくないのだろう。と語っていました。
以下、大和市平和委員会が米軍に出した要望書を紹介します。
バード・ストライク事故、解消のための要望書
2012年2月8日午後、厚木基地への着陸態勢に入ったVAQ-136所属の電子攻撃機、EA-6B、501号機(163034)が左側エンジンへのバードストライクにより多数の金属片を厚木基地の北側の広範囲にわたり飛散させた。
金属片の飛散地域には相模鉄道線や県道横浜・厚木線も施設され、たくさんの人々が利用する公園も含まれるなど、大惨事につながりかねない危険性をはらんでいる事故であった。
厚木基地および南北の危険地帯の緑地、周辺の公園などは鳥類の格好の生息地となっている。
厚木基地における航空機と鳥類の衝突は日常的な現象となっており、事故前日にも基地南側で鳥の大群が確認され離着陸が一時見合わされている。
今回の事故は幸いにも着陸時に発生しているが、離陸時にバード・ストライクが発生すれば住宅密集地への墜落事故につながりかねない。
バード・ストライクを減らすためには、航空機、取り分けジェット機の飛行頻度を削減することが必要である。
貴職たちが計画している岩国基地への艦載機舞台の移駐は爆音と事故の押し付け以外の何物でもない。
大和市は、このようなことに配慮し、爆音や事故の根源である米空母の母港に対し「米空母の母港返上」を市是に設定、市民の意志を表明している。
私たちは、大和市民の総意に基づく大和の市是を支持し世界で唯一の米空母の母港撤回を爆音や諸事故の解消策として要望するものである。
2012.2.10
大和市平和委員会 会長 宮応 勝幸
第5空母航空団司令官殿
米海軍厚木航空施設司令官殿
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